「で……でも……」


「うるさい。」


しばらく歩き、小さな公園に着いた。



「……ハァハァ……環方くん……速いっ……」



こんな速さで息があがるのか、こいつ。



「わりー。」



そう言うと、茅は嬉しそうにフワッと笑った。




本当に……

この笑顔がいとおくて仕方ない。



「茅、これ着とけ。」



薄着の茅に俺が着ていたカーディガンを羽織らせた。