「いいっ!一人で帰れる!」 「いいから。 荷物持ってくる。」 「えっと……ありがとう……」 名取に簡単に事情を説明し、 荷物を持ってカラオケルームを出た。 「……あ……ありがとう……」 茅に荷物を渡し、出入口へ向かう。 「……環方くん、お金……」 ったく……めんどくせー……。 「払った。行くぞ。」 無理やり茅の手を引き、店を出た。