「でも違う。 お前が思ってるほど俺は綺麗じゃない。」 「綺麗……?」 「お前が思っているよりもずっと 俺、やましいことばっか考えてるってこと。」 「う、へぇっ!?」 環方くんから素早く遠ざかる。 「でも我慢するよ。 茅が嫌がることしたくないし。 試験前のこともやりすぎだった。わりー。」 今までさんざん私が嫌がることしてきたくせに! まぁ、そうしてくれるならちょっと安心だけど……。