「今も……本当は二人で後夜祭行くつもりだったのに……

なんかそれじゃあ物足りなくなった。

お前にもっと触れたくなった。」



環方くんの抱きしめる力が強まる。



「……私は……嫌じゃないよ?
二人で文化祭回れて楽しかったから。
後夜祭は上から見るだけで十分。

それよりも……環方くんと……」



「ハハ……お前は優しいな……。」



環方くんは私との距離を離した。