二人っきりでいたい、って思ってくれたんだよね……。

嬉しい……!




いつもの場所に着き、環方くんはソファーに座った。


「ハァ……」


環方くんは深くため息をついた。



「ここから後夜祭見えるかな……。」


窓から外のステージを覗き込む。



「うーん……あ!ちょっと見える!」



「茅」



私は背伸びをやめて環方くんの方を向いた。