二人でいろいろなクラスを見て回った。
どこのクラスに行っても注目されたけど……。
まぁ、執事とメイドっていうのも目立つ一因かな…?
二人でいる時間はあっという間で、
すぐにお客さんの帰る時間になってしまった。
「あーあ…終わっちゃったね……」
「まぁ、十分疲れたけどな。」
「来年も楽しみだなぁ……」
「…………。
お前さ、後夜祭行く?」
「え……うん……。」
もう告白しちゃったし……。
できれば二人で見たいな~……なんて……
「……図書室行かね?」
「えっ!」
唾をごくりと飲み込む。
「……うん……。いいよ……。」
環方くんは優しく笑って、図書室の方へ歩き出した。