少し開いた窓の隙間から文化祭の盛り上がりが聞こえてくる。 「外、盛り上がってるみたいだよ?」 「行く?」 「でも……」 「周りの目なんか気にすんな。 お前は俺の彼女なんだから。」 「…ん……」 環方くんはギュッと私の手を握って私を立たせてくれた。 「行こ。」 私たちは人ごみの中を堂々と歩く。 わー、やっぱりみんな見てる! 『気にすんな』って言われてもやっぱり恥ずかしい!