「あの……環方くん……」


もう限界っ


環方くんの声をちょぴっと聞ければ明日の文化祭も頑張れる!



環方くんは私に目だけ向ける。



「えっと……お互い頑張ろうね!」


「ハ……?」




やった!聞けた!


『ハ……?』だけど……!


私は駆け足で千夏のところへ戻った。



「ホラ、もうすぐできるよ?メイド服」


「ホント!?ありがと千夏!」


「あれ、なんか元気?」


「うん……。」



ニヤニヤする私をさっきの環方くんとおんなじ顔で見つめる千夏。


これで明日の文化祭も頑張れる!