「別に茅は最低じゃないよ?
気付けたんだから十分だよ。」


「ありがと……ちな……」


「じゃあさ!折角文化祭もうすぐなんだからそこでコクっちゃいなよ!」


「うっ、へぇ!?」


「善は急げ、でしょ?」


「無理無理無理無理」



千夏は私の腕を何度もべしべし叩く。



「痛い……」


「何弱気になってんの!?
向こうは茅のこと好きなんだから、強気で挑みなさいよ!」



そんなこと言ったって……