『HR始めるぞー!!』
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…長っ!
もう、30分は話してるし…。
コイツ(先生)、話長いので有名な奴だった気がする…。
確か、瑠佳が言ってたっけ?
「うぁーっ!せっかく桧莉とおんなじクラスになれたのに、担任が最悪なのぉ!?」
って。こういう意味だったのか…。
チラッと窓側の瑠佳の方を見ると、瑠佳も私の事を見ていた。
そして、“どーしようもないね”と口パクで言ったかと思えば、困ったような顔をしてから前を向いた。
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『終わるぞー!!』
はぁ…。やっとだよ…。
疲れた…。
机に突っ伏していると、
『宮本ー!早く廊下に並べー!
今日は、入学式だぞー!』
「ちっ。知ってるよ。」
『何だ?その言葉遣いは。ナメてんのか?』
「ナメてないけど?行けばいんだろ?」
その後、黙った飯塚(担任の名前)に続いて教室を出た。