──4月。
今日は、入学式。
私の隣には、中学からの神友、瑠佳がいる。
当たり前のようにね。
「ねぇ!桧莉!おんなじクラスだよ!
やったぁ♪おんなじクラス♪」
「そうだね!良かった。」
「とりあえず、教室行こー?」
「うん。」
私達は、無事に同じクラスとなった。
確か、四組。
知ってる人いるか?
楽しみだな。
静かにワクワクしていた。
「桧莉!着いたよ?」
「え?あー。うん。」
「もう!ボーッとし過ぎだよ!」
「ごめん。入ろー?」
「うん♪」
ザワザワしていたクラスに入っていく瑠佳に続いて、私も入ろうと思い、足を踏み入れたとたん…
シーン…。
静かになってしまった。
その静けさが五分くらいだろうか…?
また、ざわつき始めた。
…あの静けさは何だったんだ?
「かーいりっ♪」
瑠佳に可愛いらしい笑顔で話かけられ、HRが始まる前まで話をしていた。
そのお陰(?)で疑問を忘れる事が出来た。
忘れて良かった疑問なのか、良くない疑問なのか、その時の私には分からなかった…。