「何がだよ?」

そう一ノ瀬翔に不機嫌きまわりない態度で言われた時、我に返った。
あっっ…。
でも、気づいた時にはもう遅くて。
ただただ焦りまくって一ノ瀬をキレさせる事しか出来なかった。


「あのっ。そのっ、ですね?
 えっと…だから、こう…なんです。」

「意味分かんねえよ!何だし。」

うわぁー…凄い機嫌悪いんですけど…。
もう、いっその事いっちゃえー!
…とも思ったのですが。
それはね。

せっかく入れてくれたのに失礼かな?

と思い直してみたりして。

ただ、パニクるしか出来そうもなかった。

そりゃそーだ。
機嫌悪くても、何でだか分からない。
どうすれば良いのか分からない。

頭がゴッチャゴチャでパンクしちゃいそう。

一ノ瀬翔も一ノ瀬翔でめっちゃキレてるし。


…とりあえず、何があったのか聞いてみようかな?それしかないか。