冬といえば、

「いって!」

逆剥けの季節。

教科書をペラペラとめくっていると逆剥けしてるところに丁度ひっかかった。

「うわ…」

めくれて血が出てる。

「…逆剥け?」

そんな時、隣から声が聞こえた。

通路を挟んで隣の子で、確か…由惟って名前だったっけな?

「うん、ちょっとね…」

フーフーと逆剥けの部分に息を吹きかける。