―1週間後-
不安を感じながら委員会の日を迎えてしまった。
この日は1日放課後を憂鬱に思いながら過ごした。
「委員会に入った奴は各委員会ごとにこのプリントに書かれた場所に行ってくれ」
先生はそう言いながら黒板の真ん中にそのプリントを磁石で貼った。
図書委員である私は場所はもうわかりきっていると思いながら、先生の話が終わってから人だかりができたプリントの所へ行って場所を確認した。
やはり図書委員会が開かれるのは図書室だった。
だよね~と思いながら机に置いておいたカバンを持って教室を出て、図書室へ向かった。
私が行く頃にはもうすでにたくさんの人が集まっていた。
図書室の中が見えてから少し焦りを感じて小走りで行った。
どこに座ればいいんだろうと考えていると、一番奥の席に柴崎くんの姿を見つけた。
「あ、クラスごとに向かい合わせで座ってね。1年生は奥の方ね」
近くにいた先輩と思しき人がそう教えてくれた。
「は、はいっ」
少し先輩に緊張しながらそう答え、柴崎くんがいる方に行った。
席に座ると、目の前に座っている柴崎くんと一瞬目が合ったがまたすぐに逸らされた。
…いくら女子が苦手だからって、仮にも同じ委員会なんだからもう少し愛想よくできないかなぁ…。
また少し怒りを感じながら、そっちがそんな態度なら、と私も柴崎くんを見ないようにする。