あの後祐実とは相変わらず

毎日のようにメールをしている

特に変わったこともなくたわいのない話をする


何も変わってないと思ってた

だけど一つだけ...

変わってしまっていたコトがあった

それは祐実の心


このことをこの後知る





―いつも通りの学校

良太とは席も近いし
それに一番端の席だから
何をしてもバレない
だから授業中によく話す

「なぁ~壱!!
お前に一つ嬉しいこと教えてやるよっ」

満面の笑みで話す良太

「なに嬉しいことって?」

「高梨.彼氏と別れたらしいよ」

「は?」

“彼氏と別れたらしい”

まずその言葉に驚く

別に彼氏がいないって確認したわけでもなかったけど

俺は勝手に祐実には彼氏なんていないと思ってた

「だから...高梨彼氏と別れたんだって」

「ふ~ん...そうなんだ」

動揺を隠すためにあえて素っ気なく返事をする

「ふ~んって;;
お前.ホントにチャンスだぞ?
彼氏がいない今アタックし放題なんだしさ」


た...確かに

彼氏がいるときは何をしても無駄な気がするが

別れたってコトは何か行動すれば...