愛月Side














走ってきちゃった…。













だってあれは蒼未が悪いよ?











あたしが話しかけてもムシするんだもん!











さすがにムシはない!











でも走って来て後悔。










完全に迷った…。











とりあえず近くにあった公園のベンチに座る。











蒼未に電話しようとスマホを出した途端。











「何、やってんの?」











目の前には蒼未と同じくらいかっこいい人がいる。











「え?あ、彼氏から逃げてきてそれで…。」











「ふーん。彼氏に電話しな。この辺、変なのが多いから」











素っ気ないな…。











「ありがとうございます」