涼太は、元々体があまり強くなくて。
小さい頃からしょっちゅう入退院を繰り返していた。

「具合はどう?」
「………うん、絶好調」
「…そっか」

涼太が何の病気にかかっているのか
実はわたしは知らない。
涼太が嫌がって教えてくれないから。

絶好調、なんて口では言いながら
涼太の状態は日に日に悪化しているように見えた