***優太side***

クラス替え。すごく楽しみ。
1年の時のクラスも楽しかったけど、2年のクラスもいいクラスだといいな。
僕は、親友の山本智と掲示板を見に行った。
「俺、C組だわ!亜美ちゃんと一緒のクラスじゃんか!うわ、ラッキー!!!」
亜美ちゃんとは、智が片想いしてる相手だ。
顔は普通に可愛いと思うけど。
なんか女子に嫌われてるって。
沙羅が言ってた。
藤野沙羅。僕の幼馴染み。
「よかったじゃんか。」
智は入学したときから亜美ちゃんのこと好きだからなあ。
僕は…F組だ。
智と離れちゃったなあ。
「え!ちょ、優太羨ましいー!」
智が急に大声を出すからびっくりした。
「なにがだよ!?」
僕も声が大きくなってしまった。
「いや、優太、あの岡崎菜由と同じクラスじゃん!」
…岡崎⁇だれ?
「岡崎…なんちゃらって、誰?」
智は、目を丸くして驚いていた。
「お前…岡崎菜由知らねえの⁇」
有名な人なのかな。
名前も聞いたことないけど。
「知らない。名前も聞いたことない。」
僕がそう言うと、智は何かを探し始めた。
何探してんだろうなあ。
「優太‼︎いたいた‼︎そこ見ろ‼︎」
智が指差す方を見てみると、1人の女の子が立っていた。
女の子っていうより、女性って感じの子だ。
第一印象は、綺麗。
話をしてみたい。
無意識に、彼女の方に足が動いていた。
「岡崎さん…?」
僕は気づいたら、彼女に話しかけていた。