梨沙は、笑いながら言った。
「うん‼︎だってさぁ〜、翼かっこいいんだもんっ‼︎」
たしかに翼はかっこいい。
あー、梨沙に勝てるわけないよなぁ…
そんな事を考えていると、私のケータイにメールが入った。
…翼からだ。

FROM:翼
件名無し
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菜由

今ちょっと話できる?

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できるけど…
梨沙がなぁ…
やめとこう。

TO:翼
件名無し
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ちょっと今は無理かな…

明後日の放課後なら

大丈夫です(^o^)

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送信っと…
本当は、翼に会いたいけど。
梨沙との友情が壊れるのは嫌だから。
明後日だと学校だし、大丈夫だよね。
梨沙を見ると、もう眠りについていた。
時計を見ると、午前2時17分。
私も急いで眠りについた。

目が覚めると、梨沙はもう起きていた。
誰かと電話してる、誰とだろう。
「うん、梨沙もだよっ‼︎」
気のせいか、その声はいつもより少し高い。
「すごく嬉しいっ‼︎久しぶりだよね‼︎」
誰かと遊ぶのかな⁇
「え…菜由も⁇うん…わかった、じゃあね、また後で」
梨沙は電話を切った。
え、私⁇
菜由…って私だよね⁇?
「誰と電話してたの⁇」
私がそう聞くと、梨沙は笑って答えた。
「翼っ」