........え?

「大丈夫?具合悪いの?」

「........あ、あの。メガネ....ないから。見えなくて....」

助けてくれたけど。視界がぼやけてしょうがない。

顔がはっきり見えない。

「メガネ?....あ。これか。」

スッと視界が確かになる。
探してくれたんだ。

「あっあの!ありがとうございます!」

優しい人だなー!すっごい親切。
お礼しなくちゃ....

「いいよ、気にしないで。君みたいなかわい子ちゃん、ほっとけないし!」

かわい子ちゃん................。私?
いやいや、それはないない。

「俺は加藤蓮。3年、バスケ部。まっ!一応覚えといて〜」

「加藤先輩....。私。穂波桜花です!本当にすみません、ありがとうございます!」

私はお辞儀をしてその場を去った。



「桜花ちゃん....。か。」


そんな言葉。先輩の怪しい笑みに気づかないで。