その若葉という奴は今日のクラブの最初から目立っていた。
目立っていたというのはサッカーがうまいからというわけではなく見た目だ。
長い前髪に茶髪、服装もだらしなく先輩の話も聞いているのかいないんだか…
入学初日から先輩みんなに目をつけられていた。
試合中も運動量は少ない。
しかしボールを持つ度に鋭いパスを入れてくる。
それにボールタッチの柔らかさは誰の目から見ても北高で一番だ。
その若葉のアシストから試合終了間際に一点返されてしまい。
結局引き分けに終わった。