一生の恋バナ【続編】




5分前になり、類を起こした。


すると、男の人が入ってきた…


私「あれ?」


類「誰っすか?」


「君たちの補習を担当する

白川 慶斗(しらかわ けいと)です

ちなみに、今日から

この学校にお世話になってます」


てか、この人めっちゃ若い!!


しかも、いい感じのイケメン。


私「よろしくおねがいします!

桜井美紅です」


類「星野類です…

ってか、先生いくつ?」


白川先生「今年で23かなっ」


私「じゃあ、もしかして新米教師って

いう感じですか?」


白川先生「そうそうっ

まだ慣れてなくて…

わかりにくかったらすぐ言ってくださいね?」


私「はーいっ♪」


類「いいから…早く授業始めようぜ」


不機嫌そうな声で類が言った。








類side


今日から補習。


だるいけど…


彼女の美紅と一緒だから


俺は喜んで受ける。


って…


俺、浮かれすぎてねえか?




放課後になった。


補習開始まであと20分。


美紅と2人きり…


落ち着かねえな…


俺は美紅の机に伏せて寝ることにした。


すると、


美紅「ちょっと自販機行ってくる…」


俺はすぐさま、美紅の手をつかんで


俺のカバンからミルクティーを出して


美紅にやった。


美紅は顔を赤らめながら一口飲んだ。


─間接キス


頭の中でその言葉を浮かべるだけで


ニヤついてしまいそうになる。


だから、俺は気付かないふりをして


また机に伏せて寝た。


しばらくすると、


5分前になったから美紅が起こしてくれた。


教室に入ってきたのは…


20代前半くらいの優しい雰囲気の


イケメン…


え?こいつが先生?


てか、美紅めっちゃ顔赤くねえか?


クソッ…


俺なんかより白川の方がいいって


言われたらどうしような…





美紅side


やっと補習が終わり、時計を見ると


夜の7時を回っていた。


先生に挨拶をして私と類は下校した。


帰り道…


私「白川先生の授業わかりやすかったね!」


類「うん」


私「しかも、全教科教えられるなんて…

すごくない?」


類「そうだな…」


類…めっちゃ不機嫌。


私「ねえ、何でそんなにいらついてんの?

私…なんかしたっけ?」


類「バーカっ…」


どうしよう…思い当たるとしたら…


私「間接…キス嫌だった…?」


類「そんなわけあるかよ!」


私「じゃあ、何で…」


やばい、こんなことで私は


泣きそうになってる…


類「美紅が…あいつと仲良さげにしてるから」


私「え…?あいつって白川先生?」


類「それ以外誰いんだよ…」


類…もしかして


私「やきもち?」


類「ばっ…そんなんじゃねえよ」


やばい…


類がやきもちやいてくれるなんて…


めっちゃ嬉しい。


私だけ、付き合って意識してると思ってたけど


類も意識してくれてた…んだよね?


私「もっとやかせたくなるな~♪」


類「だから、やいてねーよっ!」


類もやきもち…やくんだ。


ちょっと意外だったけどとても嬉しかった。



次の日の朝。


学校に着くと放送がなった。


《全校の生徒に連絡します

臨時の朝会を開くので

体育館にすぐ集まってください》


すぐ体育館に、移動した。


校長「みんなに、この学校で昨日から

働いてもらっている先生を紹介する」


すると、ステージ脇から白川先生が出てきた。


と同時に…


「「「キャーーーー!!」」」


女子の黄色い声が体育館に響きわたった。


かっこいいもんね…


でも、類に比べたら…


って…私何考えてんだろっ


すると、隣にいたれいらが


れいら「ねえ、昨日あの先生から

教わったの?」


そう聞いてくるれいらの顔が


赤くなっていることに気づいた。


私「気になるの?♪」


れいら「そ、そういう訳じゃないって…」


私「はいはーいっ♪」


れいら「もう…」



補習2日目…


白川先生「結構な早さで授業進めてるのに、

2人ともついてきていて、すごいですね」


私「それは、先生の授業が

すごくわかりやすいからですよっ

類もバカなのについてきてるし…」


類「誰がバカだよっ」


私「だって、中学の時とか40点で

いいほうじゃなかった?」


類「そ、それは…」


白川先生「2人とも仲いいんですねっ」


「「そんなことない!!」」


白川先生「息もぴったりですねっ」


私「先生からかわないで下さいよっ」


白川先生「ごめんごめんっ

美紅ちゃん可愛いから…いじめたくなるなっ」


私「そういうのが

からかってるっていうんです!」


類「先生そろそろ授業再開しません?」


白川先生「そうですねっ

真面目な類くんがそういうので

再開しましょうかっ」






補習が始まって、一週間…と過ぎ


今日は10日目。


私はある計画を立てていた。


れいら「最終日でいいんだよね?」


私「そうそうっ!

男子にも協力求めよっ」


友美「女子は喜んで参加するもんねっ」


奈々「確かにそうだね♪」


そうして着々と準備を進めた。



そうして、今日が補習最終日。


いつも通り授業を受けたあと、


私「先生っ…これから予定ってありますか?」


白川先生「ないですよ?

何かわからないことあるんですか?」


私「そ、うなんです!」


類「俺も教えてほしいので

20分後くらいに体育館きてくれますか?」


白川先生「体育館…ですか?

ここでもいいですよ?」


私「そ、それは…」


類「白川先生は確かバスケ部でしたよね?

俺と美紅に

バスケを少しだけ教えてほしいんですよ」


白川先生「そういうことですか。

喜んで教えますよっ」


「「ありがとうございます!」」


私「では、20分後によろしくおねがいします」


そういって、私と類は体育館に向かった。