私「ちょっと類っ

何でそんな急いでるの?」


類「はあ~っ…

やっと2人になれた」


─ドキッ


類「てかさ、先生の手に触れたっていつ?」


少し怖い顔で類が聞いてくる。


私「えっと…教科書落としたとき?」


類「あっそ…」


私「何でそれぐらいで怒るの?

自分だってそういう時くらいあるでしょ…」


類「だから…怒ってるんじゃねーよ…

ほんっと美紅は鈍感…」


私「えっ…何が言いたいかわかんないっ…」


すると、その瞬間


類が私の手をとり…


世間一般で言う恋人つなぎをした。


私「急すぎる…っ」


どうしよ…


さっきから心臓がバクバクしてる…


類「嫌かよ?」


私「別に…そういうわけじゃないけど…」


そう言うと、


類は得意のくしゃっとした笑顔で


でも、少し照れたような顔で


私を見た。


もう…これ以上ドキドキさせないでよっ