20分後…先生が体育館のドアを開けたと同時に


パアーンッ


クラッカーをならした。


そうして、ステージのところには


“ようこそ!桜野高校へ”


という文字。


そうして、100人くらいの生徒。


それと、丸い大きなテーブルを何個も用意して


そこには、お菓子や飲み物を置いた。


そう…白川先生の歓迎会を


サプライズで開いたんです!


白川先生「みんな…」


私「びっくりしましたか?」


白川先生「そりゃあ…

バスケを教えようと思って

ジャージにまで着替えてきましたからっ」


私「フフフッ♪サプライズ大成功ですね♪」


友美「じゃあ、先生っいっぱい食べたり

飲んだりしてくださいねっ♪」


白川先生「はいっ」


先生の周りは女子でいっぱいになった。


まあ、今日参加している


4分の3くらいは女子生徒だけどねっ


しばらくたち、時計は8時半を回ったので


そろそろお開きに…


私「では、先生…最後にみんなに一言っ!

お願いします♪」


白川先生「えー…

まず…この会を開いてくれて本当にありがとう

まだまだ半人前ですが

今後ともよろしくおねがいしますっ

わからないこととかあったら、

いつでも頼ってくださいっ

それと、バスケが得意なので

昼休みとか一緒にやれたらなって思います。

今日は本当にありがとうっ」


最後の爽やかな笑顔と共に


またもや女子の黄色い声が響きわたった。


そうして、みんなが片付けをしている時に


私と類は先生のところへ行き


私「先生これっ…」


赤い袋を差し出した。


類「これ、俺と美紅から…

2週間教えてくれたお礼」


白川先生「ありがとうっ

開けてもいいかな?」


私「はいっどうぞ!」


中身は…


白川先生「手袋とネクタイですね

ありがとうございますっ」


私「先生、手が触れたとき冷たかったんで…

明日から11月なのでもっと寒くなると思い…」


白川先生「本当にありがとう…っ」


そう言って先生は


私と類の、頭をくしゃっとした。


白川先生「わからないことあったら

また教えますよっ」


私「はいっ!」


白川先生「では、もう遅いので

気を付けて帰ってくださいねっ」


私「ありがとうございます!」