あれはもう、二千年も前の話です。


ユキト様は、前世で私と同じ神でした。
私は、貴方を愛してましたが、貴方は特に気にしていませんでした。
そこで、私は貴方の気を引くために魔王を作りました。
魔王はどんどん大きくなり、貴方は私を放置し魔王を封印したのです!
私はこの世界をとべる神ですが、貴方は厠の神。
封印は他の神々や勇者様の手助けも有り成功しましたが、貴方は消滅してしまった…。
そしたら、貴方が生まれ変わっていたのです!
嗚呼、相変わらず私をそんな目で見つめるのですね!?
堪らないっ!ゾクゾクしますわ!
…あ、あと魔王は何者かの手により封印を解かれそうになっていて、それをユキト様に勇者様や神々を味方にして防いで頂きたいのです。
私は、忙しいので☆


俺は目の前の美少女を殴った。
いやいやいや、これ俺悪くないから、こいつのせいだから。
「嗚呼…良いパンチですわね、流石ユキト様!」
ドMか、こいつ?
俺は立ち上がり、言い放った。
「そんなもんお断りだ!ていうか信じられねぇし!厠ってなんだよ!!?意味が分からない!帰る。」
美少女…、女神はニヤリと笑うと最低な事を言った。
「残念ながら、やり切るまで帰れませんわ。大丈夫、向こうの世界の時間は止まってますの。」
「な…、ふっざけんな!」
俺は楽しそうな女神を睨み付けた。全く気にしていなかったが。
「全て事実です。あ、因みに厠とは今で言うトイレですわ。」
「…!?」