…ふと、視線を下ろすと彼の腕に無数の
引っかき傷が。

まさか。

嫌な汗が背中をつたう。

「よ、吉田君…。」

小さめの声で呼ぶと、吉田君は目線だけ
私に向けた。

「その傷、もしかして私が?」






吉田君は、満面の笑みを浮かべた。








「うん。そうだよ。」