「琴音、急がないと遅れるよ。」

……お母さん。もう充分遅れてるから。
もはや手遅れだから。

はぁ、馬鹿な母親だよ、全く。

小さく溜息をつきながら用意をする。
転校1日目居眠り、二日目遅刻。

あー、大丈夫かなぁ。


……うん、いいや。きっと大丈夫!!



「じゃあ行ってらっしゃい!」

笑顔で私に手を振るお母さん。

「は?朝ごはんは?」

「遅起きの子にはありません。」





……ひっど!!