「遅刻……。」 朝。 時計の針は何故か9時をさしていた。 いやいやいや、は?? フリーズしそうになりながらも、階段を おりる。 「お母さん、9時なんだけど。」 ソファーに座りながらテレビを見ている 母親に声をかけた。 「あー、あんた起きなかったから。」 …。 吉田君にしてもお母さんにしても、何で こう、もっと粘ってくれないのかなぁ。 私が起きるまで起こしてよ。