「告白の返事、いそがなくていいから。ゆっくりでいいから考えて欲しい。」

まだはっきりと自分の気持ちがわからない私は少しだけほっとした。

「うん。わかった。ありがとう。」




とりあえず保留にさせてもらったけど。
きっと、私は吉田君のことが好きなんだろうな、とぼんやりと思う。



それでも。





今はこの抱きしめられた温もりをゆっくりと感じていたくて、深く考えるのをやめた。