『何カーテン閉めてんだよ』


「ごめん、会いたくないから帰って」


『やだ。花音が出てくるまで待ってる』


「何で?」


『話したいから』



本当は、きゅんきゅんしてる。


嬉しくて、ドキドキしてる。



でも、可愛くない私。


変な感情が邪魔をする。




「もう切る」




私はそう言って、一方的に電話を切ると、部屋を飛び出した。