「おー!レミーやっほ!

一緒に体育館行く?」

やっぱり颯汰は優しいな。

「行きた…」

私が行きたいと言おうとしたら

「もーまた油売ってー!早く行かなきゃ

間に合わないよ?」

もあが颯汰の腕を掴んで小走りで走って

いった。

その時もあの顔が

笑っているような気がしたーー。

あれから家に帰る。

私の家はマンションで

603号室が颯汰で604号室がもあ。

605号室が私で606号室が隼人。

壁が薄いこのマンションは隣の部屋の人

が何を喋っているかわかってしまう。