瓦がごつごつする。
僕はベランダからここに来るまでに危険を通り抜けるんだ。
分かるかい？
つまり、簡単には来れないのさ。
隣のアパートに一度飛び移って、それからまたジャンプをしてここに来た。




息が白い。
街と夜空がひっくり返っているように見える。
星くずが人ならば、
あいつは一等星、かれは三等星。




君はもうすぐやってくる。
僕は駅まで迎えに行くんだ。
もし、もしだよ。
そこに天の川銀河行きの列車が来たら、そしたら何もかも全部捨てて君と旅に出たい。
君は、バカバカしいというだろうか。
ついてくるというだろうか。