「まぁ、でもこっちには友達もいるし
遠いって行っても電車で1時間くらいだし
新幹線でいけば15分でつくよ。」
「そっか!」
見た目とは遥かに期待を裏切る
ギャップを感じさせる穏やかな表情を
見せるリョウ。
瞳が大きく、女性が羨ましく思うだろう
その顔に可愛らしいやんちゃな
姿を見せるナオ。
そんなナオとリョウにミキは
すっかり虜になっていた。
そして時間が経ち、始発がもうすぐ
出発すると言うことで
私達はこれでお開きにすることにした。
お会計を済ませ、
帰る前にお互い連絡先を交換し合い
エレベーターに乗り、
ビルの入口まで送ってくれた。
「ミキちゃんありがとっ!」
「すぐメールしてね?」
そんな2人に見送られ
私達は駅へ歩いて向かった。
ミキが呟いた。
「ナオくん可愛い…♪
リョウくんも可愛いね〜♪
ねぇ、また行こう!」
「えっ、あ…うん。」
私は少し焦りながらも答えた。
確かに新鮮な気分だったが
楽しかったかどうかは緊張感で
それどころではなかった…
それにリョウくんが特に印象に
残ったわけでもなかった。
「そういえばリンちゃんとミキって
好み全然違うよねぇ〜」
「言われるとそうだね。
でもだからこそ息が合うのかもね」
「そうだねー♪
好み一緒だったら取り合いの
喧嘩してるかもね!」
そんな他愛もない会話で
いつの間にか駅に到着して
お互い各自帰りの線路のホームへと向うため
今日はこれで解散した。
始発の時刻になり、
電車に乗っていると
メールの着信音が鳴った。
~♪
「あ…リョウくん」
メールを開くと私は少し驚いた。
(リンちゃん今日はありがとう( *¯ ³¯*)♪
これからも仲良くしてねヾ(ゝд・*)ノ
気をつけて家に帰ってよ(。・ˇ_ˇ・。)?
家に着いたらメールちょうだい(´ω`*)!)
なんだこの女の子みたいなメールは…。
ギャップに驚きを隠せなかった
私は基本返事が遅かった。
すぐに返そうと言う気になるタイプでは
なかったのでメールは家に
ついてからでいいと思って返事は
すぐに返さなかった。
私はメールに顔文字1つ使うことはない。
句点やビックリマークしか使わない
少しクールなタイプに見られていた。
(私とミキちゃんとも逆だけど
私とリョウくんも真逆だな…)
この時リョウとミキの雰囲気が少し
似てるなぁと思っていました。
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