すると明るいブラウン色の髪の毛に
身長が160cmくらいしかない背が低めの
男の人が来た。


少し暗めなのか小豆色っぽいカーディガンに
ブランド物のロゴが入った白いズボンを
履いた如何にも
エグ〇イルが好きそうな人だった。
カッコいいと言うよりも可愛いっぽい
イメージが私にはあった。


「どーも。ナオです!」


どうやらこの人はナオと言う人らしい。


「俺はどっちかな?」


「ミキ!」


「あっミキちゃんね?
よろしくー。

そっちは?」


「こっちはねぇリンちゃん!」


「よ、よろしく」


男の飲み屋さんでも名前がリンで
通すことになった。
ナオはミキの隣に座った。


「リンちゃんもうすぐリョウが来るけ
待っててね!」


「はーい」


するとナオがよくある台詞を
口にした。


「ねぇ、2人とも何歳?
若いよね?」


私は話を盛り上げないと、と急に
思い、話を持ちかけてきた。


「何歳と思う?」


「えっ!」


ナオは戸惑った。


するともう一人の男の人が私に向かって来た。


「あ…ぇっとリョウです。
よろしくね。」


そのリョウと言う人は
180センチはあるだろうと背が高く
ガタイがとても良いナオと正反対の
人が来たのだ。

デブ ではないがまるで熊のようだった…

髪はチョコレート色の茶髪で少し長め、
その日は私服なのかラフな格好をしていた。



「ぁ、えーっと名前は?」


「あ、り、リン…」


「リンちゃんね!
隣…座っていい?」


と、私の顔を覗き込むようにして
聞いてきた。
顔をチラッと見てみると可愛らしい顔を
していてとても男前だなと思った。


ナオはオラオラっぽいが
リョウは落ち着いていた。

ミキと私は異性の好みが真逆だった。


話が戻り、ナオが言葉を発した。


「2人ともタメやろ?
20歳くらい?」


ミキと私は大笑い。


「ミキ、もう23だよ〜」


「え!?俺の1個上!?」


ナオは22歳だった。


「じゃあリンちゃんも?」


「私は19。
でも早生まれだから20の代なの。」


「じゃリョウの1個下だな」


「そーっスね」


リョウは21歳だ。
要するに1個違いで歳の順番が出来てしまう


「ミキね、もうすぐ一人暮らしするの。
この辺で!」


「へぇ、良いとこ住めよ!」


ミキは一人暮らしを決めていた。
家が遠いため仕事をこの街で働くと
決めていたのか引越しを進めていたのだ。


「リンちゃんも一人暮らししてるの?」


リョウが話しかけてきた。


「私は実家だよ。
実は家の用事でこっちも引越しするの」


「えっそうなんだ
どこに引越すの?」


それが〇〇市内で…


「えぇ!?そっちの方が都会じゃん!
いいなぁ!〇〇憧れる!」


両親が歳なため、バリアフリーで快適な
生活にしたいらしく
移動が大変だった地元を離れ
都会に住む話になっていた。

それもすぐの話。この月が終われば
都会に引越してるはず。


「じゃあココが遠くなるね…」


リョウは寂しそうに呟いた。
きっと女の子はこの可愛らしいギャップに
惹かれるのだろうと思った。

今思えばこの時の私は鋭かった。



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