重い気分のままシゴトに戻り、パソコンに向かう。
パソコン越しに藍の姿が見える。
シゴトに身の入らないオレとは違い、藍の集中力は高く、物凄い速さでキーボードを打っていた。
・・・・・・・・・・すげぇな、藍は。
そんな藍を眺めていると、フと藍と目が合った。
ちょっと悲しげな、困った様な表情で微笑む藍。
オレは、藍になんて顔をさせているのだろう。
〔藍のシゴトの速さ、正確さ、尊敬するわ〕
藍のパソコンにメールを送ると
それを見た藍がオレに頷き
〔それはどうも。〕
一言だけ返信して、照れた様に少し笑うと、再びパソコンを高速で打ちだした。
藍、シゴト出来すぎだよ。 早すぎだよ。
NY行き、決まっちゃうよ。