『ちょっと、誰もいない所に行こう』と言う剛と、空いていた会議室に入る。
適当な椅子に腰を掛けると、剛が口を開いた。
「・・・・・・・・・・大貴、藍と何かあった??」
「・・・・・・・・・・・え」
藍と剛とオレは、同期というだけあって仲が良い。
藍もオレもいつも通りにしていたつもりだけど、剛には何か引っかかったのだろうか。
「何で藍がコレに応募してんだよ」
剛が、会議室の隅の掲示板に貼られていたポスターを指差した。
昨日が締め切りの、NY支店企画部人材募集の張り紙だった。
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