優貴を学校に送り届け、お世話になる先生方に挨拶を済ませると、オレも会社に向かった。
藍のいる会社。
藍とオレは同期入社で配属の部も一緒。
同じフロアで顔を合わせながらシゴトをしている。
・・・・・・・・・・藍は、破談になった事、もう周りに話しただろうか。
気まずい思いをしていないだろうか。
オレが肩身の狭い思いをするのは当然。
でも、何も悪くない藍にそんな思いはさせたくない。
『はぁ』溜息を漏らした時、ポケットの中で携帯が光った。
-----------------藍からのメール。
メールには
オレに100万円の慰謝料を請求する旨と、振込先が書かれていた。