「・・・・・・・・・・痛い」
優貴が、細ーい目をしながらオレの顔を見た。
「おはよう、優貴。 朝メシ出来てるから、さっさと着替えて顔洗えよ」
引っ張った優貴の頬を軽く撫で、オレも着替えようと自分の寝室に戻ろうとした時
「・・・・・・・・・おはよう。 お父さん」
後ろから、優貴の声がした。
「・・・・・・・・・・・え」
振り返ると、優貴は何事もなかったかの様に着ていたスウェットを脱いでいた。
朝、『おはよう』と言い合うのは当たり前の事。
でも、優貴がオレの子どもになろうしてくれている様な気がして、嬉しかった。
朝から泣かせる様な事しやがって。
オレ、頑張るからな。 優貴。
早く優貴に父親として認めてもらえる様に。