優貴の辛さは、オレのせい。 オレに『辛い』なんてほざく資格なんかない。 「・・・・・・・・・ごめん。 優貴」 優貴の頭を撫で、涙の跡を親指で擦り落としながら、優貴の頬を横に引っ張った。 「朝だぞー!! 起きろ、優貴ー!!」 優貴の目が開く前に、眉間に皺を寄せてしまった顔をわざとらしい程の笑顔に戻す。 優貴が、少しでも楽しい気分で朝を迎えられる様に。