「・・・・・・・・・・・藍、ごめん。 本当にごめん。 藍ならオレなんかより、もっとイイ男が見つけられるから。 絶対幸せになれるから」
だって、オレの愛する藍は、世界一イイ女だから。
「・・・・・・・・・何ソレ」
藍が呟いた時、風呂場の電気が消える音がした。
もうすぐ優貴がリビングに戻って来てしまう。
「・・・・・・・・・・・・大貴が幸せにしてくれるって言ったじゃん」
そう言って藍は、足早にベッドルームに行くと、いつも使っている仕事用のバックだけを持って、優貴がリビングに戻ってくる前にマンションを出て行った。