優貴の手を取り、優子の家族の元へ向かう。







自分が父親である事を告白し、今まで子どもがいた事を知らずにのうのうと暮らしていた事を詫びた。







そして、優貴を引き取りたい旨を説明する。







案の定、すんなり受け入れてはくれない優子の両親。







勘当していたと言えども、自分の愛する娘の忘れ形見を、ポっと現れたオレなんかに任せられるハズもないのは当然の事だった。







オレの育った田舎は、常識外れな行動をすればすぐさま好奇の目に晒される、小さな小さなコミュニティー。 







優子の決断は、そんな社会で生きている優子の両親からしたら、赦される事ではなかった。







でもきっと優子の両親は、優子の事を憎んでいたワケでもないだろう。 優貴の事だって可愛いに決まっている。