藍のドレス姿は本当に綺麗で。
綺麗すぎて泣けた。
そんな涙目のオレを見て、藍と優貴が呆れながら笑っていて。
早くみんなに藍と優貴を自慢しながら紹介したいなと思った。
式の開始が待ち遠しくて仕方がない。
そんな嬉しさと感動で感極まっているオレの隣では
「優貴、本当に大丈夫??」
「大丈夫だって。 オレ、おばあちゃんにシゴトの話聞くの楽しみだし。 それに、オレがついて行っちゃったら、新婚旅行じゃなくて家族旅行になっちゃうじゃん」
藍と優貴が早くも結婚式が終わった後の話をしていた。
この2人は、結構ドライである。
結婚式が終わった後、藍とオレは新婚旅行に行くワケだけど
当初藍は、『日にちを変えて優貴と3人で行きたい』と言っていて、オレもそれには賛成だったのだけど
『新婚旅行は2人で行くモンでしょ。 オレはおばあちゃん家に泊まる。 2人で行って来な』と優貴に拒否された。
その為、優貴はオレらの新婚旅行の間は藍の実家にお泊りする事になった。
藍の実家に預けるのだから、何の心配もないのだけれど、藍は優貴と離れる事自体が心配らしい。
本当に親ばか。
親ばかになるくらい、優貴を溺愛する藍を、心の底から愛おしいと思う。