優貴はオレの実家でも可愛がられ、元々オレの両親に気に入られていた藍も、他所他所しさを取っ払って元の様に仲良くゴハンを食べ、酒を酌み交わしてた。
楽しい時間はあっという間に流れ、3人で布団を並べて寝る事に。
電気を消し
「おやす・・・・「お父さん」
寝ようとしたら、優貴に話しかけられた。
「どうした?? 優貴」
「訂正するわ。 オレ、オカンだけじゃなくて、お父さんの事も信用出来る大人だと思ってる。 お父さん、オカン。 今日は連れて来てくれてありがとね。 おやすみ」
言いたい事を一気に言うと、優貴は勢い良く頭まで布団を被り、寝た。
『これ以上突っ込んでくるなよ』という事だろう。
優貴越しに藍と目を合わせ『フフッ』笑い合う。
「こちらこそありがとう、優貴。 おやすみ」
布団の上から優貴の頭を撫でると
「優貴、大好きだよ。 おやすみ」
オレの手の上から、藍も優貴を撫でた。
・・・・・・・・・・・ヤバイ。 優貴の言葉が嬉しすぎて泣きそう。
限界かも。 今日、嬉しい事が多すぎて涙腺崩壊しそう。
しょうがないから、オレも布団を頭から被り、声を殺して泣いた。