優子の実家に着くと、優貴と優子の両親の間の蟠りはすっかり無くなった様で、3人でトランプをしながら盛り上がっていた。







そんな優貴の様子を、藍も目尻を下げて嬉しそうに見ていて。







2人をココに連れて来て、本当に良かったと思った。







「・・・・・・・・・・優貴、そろそろお暇しよう」







優貴に『来い来い』と手招きすると








『また来るからね』と優子の両親に笑顔で手を振り、名残惜しそうにオレらの方に来た。








「・・・・・・・・・・・ごめんな、もっといさせてやれなくて。 『優子の実家に顔出しに行く』ってオレの親に電話したらさ、オレの方のじじばばも優貴に会いたがっててさ」








優貴の頭を『ぽんぽん』と撫でると









「孫冥利に尽きるね」








優貴が『ニィ』と笑ってオレらを見上げ『デートは満喫出来た??』とオレと藍の間に入り、オレらと手を繋いだ。








『おかげ様で。 ありがと、優貴』藍が、優貴の手を握り返して笑顔を向けた。








何この幸せ家族。









オレは今、最高に幸せだ。








だから、きっと藍も優貴も幸せに違いない。