「・・・・・・・・・・・本当にまた来たい?? 藍、無理してない?? 優子の面影に触れるの、嫌なんじゃないの??」








だって、当然この川だって、優子と数え切れないくらい来た。







「え?? 何言ってんの?? 全然来たいですけど?? 優子さんへの嫉妬は確かにあるけど、よくよく考えると、その嫉妬ってカナリ一方的だなーって。 だって、優子さんが死ぬまでずっと大貴を想ってたかどうかなんか、分かんないしね。 他に好きな人がいたカモしれないし。 優子さんの気持ちが大貴にないなら、『優貴と血の繋がりがあって羨ましい』とは想うけど、大貴の事で嫉妬する必要はないのかなーと」








『言っとくけど、ワタシは優子さんが羨ましいだけで、存在が疎ましいなんて思った事ないですから』藍が『ワタシはそんなにみっともない女じゃない』と、またもオレに水をかける。 当然、足で。








・・・・・・・・・・・・・だから、冷たいから。








つーか、そんな言い方しなくても・・・・・・・・。 折角『オレの為に嫉妬してくれる藍は可愛いな、嬉しいな』って思ってたのに。







それに








「・・・・・・・・・・・優子は、オレの事なんか、恨んでも好きでいる事はなかったと思うよ。 結婚も一緒に優貴を育てる事もしなかったオレの事なんか」