・・・・・・・・・・・でも、待て待て。







なんかその言い方だと、藍だけが手柄立ててるみたいじゃん!!








「つか、ココに連れて来たのも、ココに来ようって提案したのもオレ!! オレも優貴の味方でいるから得なの!!」








オレも褒めろよ!!とばかりに、若干恩着せがましく優貴に言うと








「・・・・・・・・・・ちっさ。 さっさと行きなよ」







優貴に細い目を向けられた挙句、右手で『シッシッ』と払われてしまった。







そんな優貴の様子に、口元を隠しながら小さく笑う優子の両親。







・・・・・・・・・・・イヤイヤイヤ。 だったら普通に笑われた方がイイんですけど。 なんか惨めなんですけど。








「~~~~~~~~じゃあ、お言葉に甘えさせて下さい!! 少しの間、優貴を宜しくお願いします。 行って来ます!!」








いたたまれなくて、なんかちょっと恥ずかしくて。 優子の両親に頭を下げ、逃げる様に立ち上がると








「うん。 行ってらっさい。 ごゆっくり」








優貴に手をひらひら動かされながら、笑って見送られた。