3人で茶の間に行き、優子のお母さんが出してくれたお茶と茶菓子を頂く。








優子の両親に、優貴の東京での生活の事、藍の事を話す。








一通り話し終わると、優子のお母さんがテーブルの下からアルバムを取り出した。








優子のアルバムだった。








オレが優子の実家に伺う前に、優子のお父さんに『優貴が優子の小さい頃の話を聞きたがっているので、お話して頂けませんか』とお願いしていたからだ。








優子のお母さんの隣に座っていた優子の父親に『ありがとうございます』と目配せをし、軽く頭を下げると、優子の父親が『フルフル』と小さく顔を横に振った。








「・・・・・・・・・・・あの」








優子のお母さんがアルバムを捲ろうとした時、それを遮る様に藍が声を挟んだ。









「どうした?? 藍」








藍を覗き込む。








「あの・・・・・・・・・・ワタシ、少しお散歩して来てもよろしいでしょか。 こんなに自然が綺麗な所、久々に来たもので・・・・・・・・・。 新鮮な外の空気を吸いに行きたいのですが・・・・・・・・・。 あ、ワタシ1人で大丈夫なので、皆さんはお話の続きを・・・・・・・・・・」








オレたちに伺いをたてる様な言い方をしておいて、最早行く気満々で立ち上がろうとしている藍。









『ワタシの前で優子さんの話はしないでね。 嫉妬しちゃうから』








藍の言葉が過ぎった。
















オレ、優貴の事ばっかで、藍を蔑ろにしてないか??