「・・・・・・・・・・どういう・・・・事??」
そっと優貴の拳に手を置き、顔を覗いた。
「・・・・・・・・・・・オレ、お母さんが寝ている姿・・・・・・・記憶がない。 オレが学校行ってる間働いて、オレが淋しい想いをしない様にって事だと思うけど、夕食は必ず一緒に食べてくれて、オレが寝る頃、また働きに行って・・・・・・・・。 あの日、疲れてウトウトしてたんじゃないかと思って・・・・・・・」
『全部オレのせい。 オレさえ産まなかったら、死ぬ事も親から勘当される事もなかったのにね』
悔しそうに、悲しそうに、辛そうに、優貴は奥歯を噛み締めていた。
優貴は何も悪くない。
優貴が胸を痛める必要なんか、何もない。
悪いのは全部
オレだ。