「・・・・・・・・・・・言う程美人かなぁ、お母さん。 まぁ、ブスではないと思うけど。 オカンと大差なくね??」







本心なのか、お世辞なのか。 でも、なんだか嬉しそうな優貴。







実際オレもそう思う。 確かに優子は可愛い顔をしているが、悪い意味ではなく、庶民的な美女と言うか、落ち着く顔。 反対に藍は都会的でイマドキな作りの顔で、都会に憧れまくってたオレからすると、野暮ったさのない藍の顔も大好き。








「優貴はとっても良い子だねー。 何でも好きなモノ買ってあげるねー」








『大貴のお小遣いでー』と付け加えながら、藍が優貴の頭を撫で回し、『大貴も優貴くらい気の遣える人間にならないとね』とオレを睨んだ。








そんな藍の隣で『バカだなー、お父さん』と優貴が嘲った。








『クックックッ』藍と優貴が目を合わせて笑う。








・・・・・・・・・・・・くっそー。



















でも、良い家族だろ?? 優子。