「藍?? どうした??」








藍の肩をツンツンと人差し指で押すと








「・・・・・・・・・・・美人だね、優子さん。 こんな美人な人だったとは・・・・・・・」








藍の顔がみるみる歪んだ。








「・・・・・・・・・・・何、オカン。 どんだけ不細工だと思ってたの、オレのお母さんの事」








『聞き捨てならない』と、優貴が手を合わせるのを中断して藍に細い目を向けた。








「だって大貴が好きになった人だよ?? ワタシと同じくらいのレベルだと思うじゃん!! 何だ、この敗北感。 辛い。 非常に辛い」








藍がガックリ肩を落とすから








「どんまい」








ポンポンと藍の頭を撫でてやると、そのオレの手を藍が物凄い勢いで振り払った。








「フツー、嘘でも『そんな事ないよ』とか言うでしょうが!! 気が利かねぇ男だな!!」







イヤイヤイヤ。 フツー他人様の家でガチ切れしないでしょーよ、藍さんよ。